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発展的評価
Developmental Evaluation
一般財団法人CSOネットワーク
ご自由にダウンロード、複写、ご紹介ください。
その際は「資料提供:CSOネットワーク」という但し書きをつけてください。
お問い合わせは、office@csonj.org まで。
© CSO Network Japan, All Rights Reserved.
理解のためのはじめの一歩
(Version 1: 11/11/2017)
評価 = 事実特定 + 価値判断
評価 とは?
Copyright 2017 CSO Network Japan All Rights Reserved.
評価の目的(主な用途)
 説明責任(アカウンタビリティ)の確保
 プログラム(事業、政策、活動)の開発・改善
 組織学習、意思決定過程の強化
 知識創造
 社会変革、社会正義の実現
評価は、ある評価対象の価値を引き出すものであり、
価値を見極めることである。評価には目的があり、
目的によって評価のアプローチは異なる。
「評価とは社会の改善活動である」(Scriven)
明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科
源 由理子 氏 講義資料より引用
事業評価 とは?
Copyright 2017 CSO Network Japan All Rights Reserved.
社会調査の方法で、社会プログラムの介入の効果を調査し
評価する手法である。
評価対象は、一般的に「事業」「プログラム」「プロジェ
クト」などである。
評価結果は、社会状況改善の活動の情報源となる。
ロジックモデル とは?
事業内容を、目的(目指すもの)と手段(目的を達成するための活動)の
関係で゙整理することにより、目的と手段の関係を可視化する道具である。
どのような視点で評価をすることが評価結果の
活用目的に合っているのかを検討できる。また、
評価結果を活用して継続的な事業改善と運営を
行っていくことができる。
関連ワード
『知っておきたいNPOのこと5(事業評価編) 』 (日本NPOセンター)より一部引用
発展的評価とは、社会イノベーションなど、
目的が固定されているというよりも目的自体
が変化し、時間軸も予め設定されているとい
うよりも流動的で前進的な対象を評価するた
めの評価のやり方である。そこから得ようと
するのは、外部への説明責任というよりも、
イノベーションや変化から学習することであ
る。
Copyright 2017 CSO Network Japan All Rights Reserved.
発展的評価
Developmental Evaluation(DE)
とは?
Patton, Michael Q. (2011), Developmental Evaluation: Applying Complexity
Concepts to Enhance Innovation and Use, New York: The Guilford Press.
Copyright 2017 CSO Network Japan All Rights Reserved.
 めまぐるしく状況が変化する今日において、伝統的な事業評価が
世の中の「役に立つ」には、既存の枠組みを超えていかなければ
ならないという意識がある。
 これまでの評価は、事象を静的な枠にはめて、成果や指標の特定、
データ収集・分析による事実特定を行っていたが、動的な現実世
界では状況(特に”複雑な状況” P.14)に適応することが必要である。
 例えば、震災対応のような移り変わりが早い複雑な社会課題、ア
ドボカシー活動や組織戦略、環境保全のネットワーク活動、多様
なステークホルダーが関わる「コレクティブ・インパクト」※など
の評価で活用が期待されている。
※立場の異なる組織(行政、企業、NPO、財団、有志団体など)が、組織の壁を越えて
お互いの強みを出し合い社会的課題の解決を目指すアプローチのこと
『知っておきたいNPOのこと5(事業評価編) 』 (日本NPOセンター)より一部引用
なぜ、今、DEか?
DEが必要とされる背景
Copyright 2017 CSO Network Japan All Rights Reserved.
状況(外的・内的)が変遷・様変わりしつつ
あるなかで行われる事業・活動を評価する場合
に最適とされる評価の「考え方」や「姿勢」か
ら成る一連の評価アプローチを指す。
DEそのものは評価の「手法」ではない。デー
タ収集・分析手法は、量的・質的含め、「使え
るものを使う」。
「中立的」評価にとどまらず、事業や活動など
の「介入」の一部となる。
DEの基本
Copyright 2017 CSO Network Japan All Rights Reserved.
立ち位置
 外部評価者、内部評価者のいずれも成立しうる。
 ソーシャル・イノベーターに伴走し、チームの一
員となる。(イノベーターについては後述。日本で普及しているイ
メージより広く、「現状を変えるために学びを駆使しながら新たな試み
を厭わないで社会を切り拓いていく人」ぐらいの意味合い)
 伴走相手(NPOなどの事業実施者・活動団体)と
長期的かつ継続的な関係性をもつと効果的。
役割
 革新・適合のプロセスを見える化する。
 変遷する状況を受けて、継続的にリアルタイムで
データにもとづく意思決定を支援する。
DEの評価者 に求められること
Copyright 2017 CSO Network Japan All Rights Reserved.
総括的評価
Summative
Evaluation
形成的評価
Formative
Evaluation
発展的評価
Developmental
Evaluation
事業がすでに確立
しており、主にア
カウンタビリティ
確保を志向し、判
断(judgment)をあお
ぐ
事業の改善の余地
があり、主に事業
改善(improvement)
を志向する
事業(や事象)が
発展・変遷・様変
わり(development)し
ているときにふさ
わしく、主に発
展・変革を志向す
る
評価の類型は、他にも「評価実施のタイミングによる分類」(事前/中間
/事後) 、「評価者の立場による分類」(内部/外部)などがある。
事業評価の3類型
Copyright 2017 CSO Network Japan All Rights Reserved.
1. 評価の目的は革新・適合・システム変更を支援すること
2. 評価の厳格さを兼ね備えること
3. 実用重視
4. イノベーターに革新を気づかせること
5. 複雑系の考え方
6. システム思考
7. イノベーターとの共創
8. タイムリーなフィードバック
DEであるには、以下の8つを満たすことが必要。
Patton, Michael Q., Kate McKegg and Nan Wehipeihana (2016), Developmental
Evaluation Exemplars: Principles in Practice, New York & London: The Guilford Press.
DE 8つの原則
Copyright 2017 CSO Network Japan All Rights Reserved.
①実用重視評価
の系譜
③複雑系理論の
活用
②ソーシャル・
イノベーション
支援
DE 3つの特性
Copyright 2017 CSO Network Japan All Rights Reserved.
マイケル・クイン・パットン
実用重視評価、発展的評価の提唱者かつ第一人者。全米評価学会会長
(1988)をはじめ、評価関連の要職を歴任。
一般財団法人CSOネットワーク主催の『伴走評価エキスパート育成事
業』(日本財団助成)の統括アドバイザーを務める。
評価は、役に立ってなんぼ
 役に立つ学びを提供、あるいはその活用を促すことが評価の役割。
 評価をマネジメントに直結させようという動きと連動。
 ソーシャル・セクターの世界にパフォーマンス主義、成果主義を浸透
させようという考えと結びついて、評価のもつ実用性をフル稼働させ
ようとしている。
 複雑な世界における実用重視評価のあり方として普及しつつある。
特性① 実用重視評価の系譜
人物
Copyright 2017 CSO Network Japan All Rights Reserved.
DEは、ソーシャル・イノベーター支援の方法
ソーシャル・イノベーション とは?
社会問題に対する革新的な解決法。既存の解決法より効果的・効率的かつ
持続可能であり、創出される価値が社会全体にもたらされるもの
クリス・デイグルマイヤー氏 スタンフォード大学ビジネススクール ソーシャルイノベーションセン
ター[当時] CSOネットワーク開発セミナー「ソーシャルイノベーションへの期待~開発課題解決へのア
プローチとして~」ご報告(2012.1.24)
DE原則4:イノベーターに革新を気づかせること
 イノベーションとは「やり方を大きく変える」ことであり、
それを「見える化」し、促進し、支援するのがDEである
 DEの評価者は、イノベーター(社会的な課題に取り組む人や団体)
に伴走し、共創(DE原則7)を可能にするパートナーである
特性② ソーシャル・イノベーション支援
関連ワード
Copyright 2017 CSO Network Japan All Rights Reserved.
『単純』
または
『煩雑』
な状況
物事には根本
原因があり、
評価によって
それを特定する
ことができる
根本原因を突き
止めようとする
ことは不毛で、
物事をシステム
として捉えるこ
とが必要
『複雑』
な状況
『複雑』な状況とは、常に状況が生成中(予測困難である)
で、ダイナミックな動きが見られ(変化が早い)、非単線系
の事象の連鎖(原因結果の因果関係が特定できない)が見ら
れるもの。
世の中も、事業も、『複雑』である
その場合に、いかに評価を行うか
特性③ 複雑系理論の活用
単純
simple
煩雑
complicated
複雑
complex
ケーキを焼く 月にロケットを送る 子どもを育てる
肝心なのはレシピ 厳密な計画や方程式が必須
厳密な手段は限られた応用性
しかも逆効果のこともある
 レシピは誰がやってもう
まくいくように検証済
 特別な専門能力は不要だ
が、経験を積めば成功率
が向上
 レシピがよければ毎回ほ
ぼ同じケーキが焼ける
 最良のレシピがあれば毎
回よい結果を出せる
 一度ロケットを月に到着
させれば次回からの成功
率が向上
 成功させるには多様な分
野の高度な専門能力とト
レーニングが必要
 ロケットの成功条件は毎
回必ず同一
 結果の確実性が高い
 子どもを一人育てれば経
験にはなるが、下の子も
うまくいく保証はない
 専門能力は役立つことも
あるが、すべての子ども
に有効とはかぎらない
 子どもは唯一無二の存在、
個として理解しなければ
ならない。
 結果の不確実性
が残る
ウエストレー他『誰が世界を変えるのか』(2008:英治出版)及びパットン氏のプレゼンより
状況の分類
Copyright 2017 CSO Network Japan All Rights Reserved.
参考図書(英語)
Dozois, Elizabeth, et al., DE201: A Practitioner’s Guide to Developmental Evaluation, The
J.W.McConnell Family Foundation and the International Institute for Child Rights and
Development. (2010)
Gamble, Jamie A.A., A Developmental Evaluation Primer. The J.W.McConnell Family Foundation
(2006)
Patton, Michael Q., Utilization-Focused Evaluation, Sage Publishing. (2008: 4th Edition)
Patton, Michael Q., Developmental Evaluation: Applying Complexity Concepts to Enhance
Innovation and Use, The Guilford Press. (2011)
Patton, Michael Q., et al. Developmental Evaluation Exemplars: Principles in Practice, The
Guilford Press. (2016)
Westley Frances, et al., Getting To Maybe: How the World Is Changed, Vintage Canada. (2006)
参考図書(日本語)
パットン『実用重視の事業評価入門』(2001:清水弘文堂)
ウエストレー他『誰が世界を変えるのか ソーシャルイノベーションはここから始まる』(2008:英治
出版)
参考論文
今田克司、田中弥生「評価の国際的潮流と市民社会組織の役割」、The Nonprofit Review, Vol.16,
No.1. 日本NPO学会 (2016)
今田克司「NPOの事業評価に関わる海外の動向調査」 (2014)
WEBサイト/ブログ
https://www.csonj.org/
http://blog.canpan.info/csonj/
参考文献
さらに詳しく知りたい方へ
「DEをより詳しく学びたい」
「背景や意義、考え方について知りたい」
「DEの事例を知りたい」など
CSOネットワーク
office@csonj.org
まで、お問い合わせください。

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発展的評価 理解のためのはじめの一歩

  • 2. 評価 = 事実特定 + 価値判断 評価 とは? Copyright 2017 CSO Network Japan All Rights Reserved. 評価の目的(主な用途)  説明責任(アカウンタビリティ)の確保  プログラム(事業、政策、活動)の開発・改善  組織学習、意思決定過程の強化  知識創造  社会変革、社会正義の実現 評価は、ある評価対象の価値を引き出すものであり、 価値を見極めることである。評価には目的があり、 目的によって評価のアプローチは異なる。 「評価とは社会の改善活動である」(Scriven) 明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科 源 由理子 氏 講義資料より引用
  • 3. 事業評価 とは? Copyright 2017 CSO Network Japan All Rights Reserved. 社会調査の方法で、社会プログラムの介入の効果を調査し 評価する手法である。 評価対象は、一般的に「事業」「プログラム」「プロジェ クト」などである。 評価結果は、社会状況改善の活動の情報源となる。 ロジックモデル とは? 事業内容を、目的(目指すもの)と手段(目的を達成するための活動)の 関係で゙整理することにより、目的と手段の関係を可視化する道具である。 どのような視点で評価をすることが評価結果の 活用目的に合っているのかを検討できる。また、 評価結果を活用して継続的な事業改善と運営を 行っていくことができる。 関連ワード 『知っておきたいNPOのこと5(事業評価編) 』 (日本NPOセンター)より一部引用
  • 5. Copyright 2017 CSO Network Japan All Rights Reserved.  めまぐるしく状況が変化する今日において、伝統的な事業評価が 世の中の「役に立つ」には、既存の枠組みを超えていかなければ ならないという意識がある。  これまでの評価は、事象を静的な枠にはめて、成果や指標の特定、 データ収集・分析による事実特定を行っていたが、動的な現実世 界では状況(特に”複雑な状況” P.14)に適応することが必要である。  例えば、震災対応のような移り変わりが早い複雑な社会課題、ア ドボカシー活動や組織戦略、環境保全のネットワーク活動、多様 なステークホルダーが関わる「コレクティブ・インパクト」※など の評価で活用が期待されている。 ※立場の異なる組織(行政、企業、NPO、財団、有志団体など)が、組織の壁を越えて お互いの強みを出し合い社会的課題の解決を目指すアプローチのこと 『知っておきたいNPOのこと5(事業評価編) 』 (日本NPOセンター)より一部引用 なぜ、今、DEか? DEが必要とされる背景
  • 6. Copyright 2017 CSO Network Japan All Rights Reserved. 状況(外的・内的)が変遷・様変わりしつつ あるなかで行われる事業・活動を評価する場合 に最適とされる評価の「考え方」や「姿勢」か ら成る一連の評価アプローチを指す。 DEそのものは評価の「手法」ではない。デー タ収集・分析手法は、量的・質的含め、「使え るものを使う」。 「中立的」評価にとどまらず、事業や活動など の「介入」の一部となる。 DEの基本
  • 7. Copyright 2017 CSO Network Japan All Rights Reserved. 立ち位置  外部評価者、内部評価者のいずれも成立しうる。  ソーシャル・イノベーターに伴走し、チームの一 員となる。(イノベーターについては後述。日本で普及しているイ メージより広く、「現状を変えるために学びを駆使しながら新たな試み を厭わないで社会を切り拓いていく人」ぐらいの意味合い)  伴走相手(NPOなどの事業実施者・活動団体)と 長期的かつ継続的な関係性をもつと効果的。 役割  革新・適合のプロセスを見える化する。  変遷する状況を受けて、継続的にリアルタイムで データにもとづく意思決定を支援する。 DEの評価者 に求められること
  • 8. Copyright 2017 CSO Network Japan All Rights Reserved. 総括的評価 Summative Evaluation 形成的評価 Formative Evaluation 発展的評価 Developmental Evaluation 事業がすでに確立 しており、主にア カウンタビリティ 確保を志向し、判 断(judgment)をあお ぐ 事業の改善の余地 があり、主に事業 改善(improvement) を志向する 事業(や事象)が 発展・変遷・様変 わり(development)し ているときにふさ わしく、主に発 展・変革を志向す る 評価の類型は、他にも「評価実施のタイミングによる分類」(事前/中間 /事後) 、「評価者の立場による分類」(内部/外部)などがある。 事業評価の3類型
  • 9. Copyright 2017 CSO Network Japan All Rights Reserved. 1. 評価の目的は革新・適合・システム変更を支援すること 2. 評価の厳格さを兼ね備えること 3. 実用重視 4. イノベーターに革新を気づかせること 5. 複雑系の考え方 6. システム思考 7. イノベーターとの共創 8. タイムリーなフィードバック DEであるには、以下の8つを満たすことが必要。 Patton, Michael Q., Kate McKegg and Nan Wehipeihana (2016), Developmental Evaluation Exemplars: Principles in Practice, New York & London: The Guilford Press. DE 8つの原則
  • 10. Copyright 2017 CSO Network Japan All Rights Reserved. ①実用重視評価 の系譜 ③複雑系理論の 活用 ②ソーシャル・ イノベーション 支援 DE 3つの特性
  • 11. Copyright 2017 CSO Network Japan All Rights Reserved. マイケル・クイン・パットン 実用重視評価、発展的評価の提唱者かつ第一人者。全米評価学会会長 (1988)をはじめ、評価関連の要職を歴任。 一般財団法人CSOネットワーク主催の『伴走評価エキスパート育成事 業』(日本財団助成)の統括アドバイザーを務める。 評価は、役に立ってなんぼ  役に立つ学びを提供、あるいはその活用を促すことが評価の役割。  評価をマネジメントに直結させようという動きと連動。  ソーシャル・セクターの世界にパフォーマンス主義、成果主義を浸透 させようという考えと結びついて、評価のもつ実用性をフル稼働させ ようとしている。  複雑な世界における実用重視評価のあり方として普及しつつある。 特性① 実用重視評価の系譜 人物
  • 12. Copyright 2017 CSO Network Japan All Rights Reserved. DEは、ソーシャル・イノベーター支援の方法 ソーシャル・イノベーション とは? 社会問題に対する革新的な解決法。既存の解決法より効果的・効率的かつ 持続可能であり、創出される価値が社会全体にもたらされるもの クリス・デイグルマイヤー氏 スタンフォード大学ビジネススクール ソーシャルイノベーションセン ター[当時] CSOネットワーク開発セミナー「ソーシャルイノベーションへの期待~開発課題解決へのア プローチとして~」ご報告(2012.1.24) DE原則4:イノベーターに革新を気づかせること  イノベーションとは「やり方を大きく変える」ことであり、 それを「見える化」し、促進し、支援するのがDEである  DEの評価者は、イノベーター(社会的な課題に取り組む人や団体) に伴走し、共創(DE原則7)を可能にするパートナーである 特性② ソーシャル・イノベーション支援 関連ワード
  • 13. Copyright 2017 CSO Network Japan All Rights Reserved. 『単純』 または 『煩雑』 な状況 物事には根本 原因があり、 評価によって それを特定する ことができる 根本原因を突き 止めようとする ことは不毛で、 物事をシステム として捉えるこ とが必要 『複雑』 な状況 『複雑』な状況とは、常に状況が生成中(予測困難である) で、ダイナミックな動きが見られ(変化が早い)、非単線系 の事象の連鎖(原因結果の因果関係が特定できない)が見ら れるもの。 世の中も、事業も、『複雑』である その場合に、いかに評価を行うか 特性③ 複雑系理論の活用
  • 14. 単純 simple 煩雑 complicated 複雑 complex ケーキを焼く 月にロケットを送る 子どもを育てる 肝心なのはレシピ 厳密な計画や方程式が必須 厳密な手段は限られた応用性 しかも逆効果のこともある  レシピは誰がやってもう まくいくように検証済  特別な専門能力は不要だ が、経験を積めば成功率 が向上  レシピがよければ毎回ほ ぼ同じケーキが焼ける  最良のレシピがあれば毎 回よい結果を出せる  一度ロケットを月に到着 させれば次回からの成功 率が向上  成功させるには多様な分 野の高度な専門能力とト レーニングが必要  ロケットの成功条件は毎 回必ず同一  結果の確実性が高い  子どもを一人育てれば経 験にはなるが、下の子も うまくいく保証はない  専門能力は役立つことも あるが、すべての子ども に有効とはかぎらない  子どもは唯一無二の存在、 個として理解しなければ ならない。  結果の不確実性 が残る ウエストレー他『誰が世界を変えるのか』(2008:英治出版)及びパットン氏のプレゼンより 状況の分類
  • 15. Copyright 2017 CSO Network Japan All Rights Reserved. 参考図書(英語) Dozois, Elizabeth, et al., DE201: A Practitioner’s Guide to Developmental Evaluation, The J.W.McConnell Family Foundation and the International Institute for Child Rights and Development. (2010) Gamble, Jamie A.A., A Developmental Evaluation Primer. The J.W.McConnell Family Foundation (2006) Patton, Michael Q., Utilization-Focused Evaluation, Sage Publishing. (2008: 4th Edition) Patton, Michael Q., Developmental Evaluation: Applying Complexity Concepts to Enhance Innovation and Use, The Guilford Press. (2011) Patton, Michael Q., et al. Developmental Evaluation Exemplars: Principles in Practice, The Guilford Press. (2016) Westley Frances, et al., Getting To Maybe: How the World Is Changed, Vintage Canada. (2006) 参考図書(日本語) パットン『実用重視の事業評価入門』(2001:清水弘文堂) ウエストレー他『誰が世界を変えるのか ソーシャルイノベーションはここから始まる』(2008:英治 出版) 参考論文 今田克司、田中弥生「評価の国際的潮流と市民社会組織の役割」、The Nonprofit Review, Vol.16, No.1. 日本NPO学会 (2016) 今田克司「NPOの事業評価に関わる海外の動向調査」 (2014) WEBサイト/ブログ https://www.csonj.org/ http://blog.canpan.info/csonj/ 参考文献